当ウェブサイトでは、鍼灸治療によって子宮内膜症による不妊症に対して、どんなことが期待できるのか、当サイトでは「子宮内膜症と不妊(http://rep89ima.com/sterility/endometriosis/)」のページでご説明していますが、ちょっと分かりにくいかもしれません。

不妊症治療を希望されて鍼灸治療を受ける方々も、はじめは「鍼灸が不妊症に効くらしい・・・」と、よくわからない状態で、大げさかもしれませんが、清水の舞台から飛び降りるくらいの勢いで思い切って来院される方もいるように感じます。

事前にもう少し鍼灸について理解した上で、治療を始められたほうがいいなぁと思っていますので、内容的にはすでに当サイトの各ページに書いていることと重複しますが、ブログ記事の方では本文とは角度を変えてご説明していきます。

今回は「子宮内膜症に対して鍼灸治療で期待できること」です。

子宮内膜症が不妊症をもたらすケースは、2通りあります。
①一つは、子宮内膜症による癒着や線維化の影響で、卵管が閉塞しているケース
②もう一つは、子宮内膜症が周囲の免疫環境に影響を及ぼして、精子の運動・卵胞発育・受精卵着床・胚発育などが妨げられるケース
です。

先に②についてご説明します。②のケースはまさに鍼灸治療で妊娠を目指す際に力になれる部分です。鍼灸治療によって子宮内膜症による悪影響を緩和させることが期待できます。鍼灸治療の場合、西洋医学の薬のような科学的な根拠を示すのは難しいのですが、「鍼灸が免疫機構の調節に働きかける基礎研究」「生理痛により鎮痛薬を常用していた患者さんが、鎮痛薬が不要となり、その後妊娠に至るケースが多数ある」という断片的な事実を組み合わせると、子宮内膜症が妊娠を妨げている部分に働きかけて、それを是正する機序が鍼灸治療にはあると考えています。

①のケースは、病名としては「卵管留水腫」「卵管采閉塞」、一括りに「卵管性不妊」ということの方が多いかもしれません。この場合は卵管が物理的に閉じているので、卵管による卵子輸送を人為的にショートカットする体外受精や、卵管の詰まりを取り除く手術が必要となります。「卵管が閉じている」ことに対しては、鍼灸は無効です。
ただし、この場合も、免疫環境の影響により、精子の運動・卵胞発育・受精卵着床・胚発育が妨げられる可能性が大いにあります。そこに対しては、鍼灸治療を併せて行うことによって、②と同様に妊娠の確率が高まります。